家を建てる時のこだわりポイント【ηA値】

【ηA値】とは平均日射熱取得率の事です。
窓などから家の中にどのくらいの日射熱が入っているかを数値化したものです。数値が大きければ大きいほど日射熱が家の中に入ることを表します。外皮性能を表す指標の一つとなります。
夏場と冬場では日差しの強さや太陽の高さが変わるので、冷房期(ηAC値)と暖房期(ηAH値)をそれぞれ計算しなければいけません。日射熱の多くは窓から家の中に入りますが、外壁や天井などからも日射熱は入ります。そのため、平均日射熱取得率は窓だけでなく、外壁などの外部と接する部位も考えて設計しなければなりません。
外皮性能基準では冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値 )の基準値が定められています。暖房期の基準値はありません。
ではこの数値をどうすることが良いのでしょうか。

簡単に言えばηAH>ηAcとなるようにします。
冬場に取得する日射を多くすることで暖房同様の効果を得ることができます、逆を言えば夏場は日射を防ぐことで冷房の効きをよくすることができます。
例えば冬の晴れた日に南面に当たる日射量は地域に限らず1m²あたり約900Wにもなります。
電気ストーブの熱量がだいたい1000Wや1200W、条件によりますがエアコンが安定的に動いているときに発生させている熱量はざっくり500Wくらいなので、日射量を取得することがいかに大事かわかります。この日射取得率に関しては設計時の検討が大事になってきます。
より勉強されている工務店や設計士さんにアドバイスをもらうようにしましょう。

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