ふとん屋の眠りオタクが語る快眠コラム

【アルツハイマー型認知症は睡眠で予防出来る】

今年9月25日、厚生労働省がアルツハイマー型認知症の治療薬「レカネマブ」を正式承認しました。大きく4タイプある認知症のうち、最も患者数の割合の多いタイプがアルツハイマー型です。脳内に溜まる「アミロイドβ(ベータ)」というタンパク質を脳内から除去出来ないことが原因で起こるタイプの認知症ですが、今回承認された新薬はこのアミロイドβを除去する事が出来ます。非常に画期的な新薬ですが、完全に治せるわけではありません。病態の進行を遅らせる事が出来る新薬になります。またアルツハイマー型認知症の病態が初期段階、もしくは軽度の場合に効果が確認されていて、中等度以上に進行してしまうと効果がありません。そのため、アルツハイマー型認知症の発症を予防していく事は今までと同じ様に重要です。そしてその一番の予防方法が、実は「睡眠」です。アルツハイマー型認知症の原因であるアミロイドβですが、これは充分な睡眠を取る事で自然に除去されるのです。つまり充分な睡眠を取れていない事がアルツハイマー型認知症の発症リスクを高めるという事でもあります。ただし、注意して頂きたいのが充分な睡眠を取る事とは、単純に今よりも睡眠時間を長くする事ではありません。まずは今の自分の生活に合った睡眠時間を知る事、睡眠の質を上げるには光の浴び方や食事の内容といった生活習慣を見直す必要がある事など、睡眠の簡単なメカニズムについて知る事が最優先です。

SleepDesigner(スリープデザイナー)
ウメナ寝具 店長 けいくん
おすすめの記事